文／佐々木奈緒子
2017年9月30日（土）、
横浜市にて
神奈川樂会を開催しました。
今回は「仮想身体」をテーマに
ヒーリング・アーツの基礎を
実践していきました。
仮想身体というのは
身体と意識（心）が分離している
状態のことを指しますが、
ヒーリング・タッチを通じて
身体の意識が覚醒して
初めて自覚できるもののため、
身体の感覚を鋭敏にし
より感じ取りやすくするために
皮膚感覚を活性化することを
行なっていきました。
＜手ほどき＞という
手を振りほどくメソッドで
手の中心部を意識して
そこを中心として手を振ることと
指先側を中心として振ることの
違いを体験していただきましたが、
手の中心（ヒーリング・アーツでは「掌芯［しょうしん］」と呼んでいます）
を振ると、
手を振って起こる振動が
全身に、より波及していきます。
掌芯を手の中心として
手を使うことで全身のバランスが整えられ、
逆に手の中心を他の部分にしてしまうと
全身のバランスが崩れてしまい、
偏った身体の使い方となってしまうため、
掌芯ひとつとっても
非常に大切なメソッドです。
亀の子タワシや熱鍼法等も活用して
ヒーリング・アーツの原理に沿って
皮膚感覚を高めていきましたが、
感覚が鋭くなるだけでなく
皮膚のキメが細やかになったり、
施術した部分が軽くなることも
実感していただけました。
いよいよ仮想身体の学びに入り、
ヒーリング・タッチによって
手首の角度を身体で味わうことを
実践していったのですが、
思ってもみない手首の角度で
腕と手は繋がっていることを
知識として頭で知るのと、
実際に体験するのでは
全く理会の質が違ってきます。
手首の仮想を正すことの
効果の一例も実体験していただきました。
ストレッチするように身体をひねっていただき、
限界までひねっていただいたところで
施術者がストレッチしている人の手首に
ヒーリング・タッチを行なうと、
限界を超えて
もっと身体をひねることが
できるようになってしまいます。
これは、仮想身体を正すことの
ほんの一端ではありますが
今後も、折りをみて
ヒーリング・タッチを通じて
仮想身体の学びを
取り扱っていきたいと思っています。
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