文/平川晋一
2017年10月29日(日)、横浜市栄区にて<神奈川樂[たのし]会>が開催されました。
今回は、もう一度基本からおさらいしたい方々のために、ヒーリング・アーツの初歩的メソッドを実修していきました。
私達は日々の生活や仕事から生じるストレスが溜まっていくと、知らず知らずのうちに身体内側の流れが悪くなり、滞りが生じてしまいます。
ヒーリング・アーツを実践する上での準備修法として、まずはこの身体の滞りをなくし、手をはじめとする身体を、粒子的に解いていく「手ほどき」の実践から始めていきました。
まず最初に立位で両手をゆっくりと柔らかく揺さぶっていき、合間合間にかしわ手を打つことをはさみながら手の粒子感覚を活性化させていきました。
最初は体幹や脚等は自然に揺れ動くに任せているのですが、次第に全身が運動に参加するようになり、思ってもみなかったような身体箇所が揺さぶられ、身体各部の活性化へとつながっていきました。
この準備修法は身体のダイナミックかつ繊細な動きを喚起する音楽を流しながら実践していくのですが、この曲(ヒーリング・サウンド)のリズムに身を委ねながら実践していくと、身体がリズミカルに揺さぶられ、身体各所の滞りが振り祓われ、クリアになっていくのが感じられました。
参加者全員の身体が活性化しリフレッシュされた後、「手の力の入れ抜き」、「コインの識別実験」、「手合わせ」、「凝集と拡散の実践」等、ヒーリング・アーツの初歩的メソッドを行なっていきました。
どの実践項目も手のちょっとした感性が要求されるため、前述の「手ほどき」の実践がいかに大切であるかを理会[りかい]することができました。
その他、熱鍼法で頭部のケアを行なったり、調腰板を使って腰部を調律するなど、充実した稽古会を行なうことができました。
ヒーリング・アーツの基本メソッドは奥義にもつながるため、今後も様々な形で基本を繰り返し実践していく予定です。
次回の<神奈川樂会>は11月19日(日)に開催いたします。