文/平川晋一
昨年12月に大阪で開催された『強圧微動術 講習会』の参加者を対象とした、ヒーリング・アーツ稽古会が1月28日(日)に横浜で開催されました。
肥田春充が創始した強圧微動術17種の型は講習会で一度習っただけではなかなか修得しきれるものではありません。
そのため神奈川樂会では今回のような施術を実体験できる機会を設けて、参加者とともに強圧微動術の修得に努めていきました。
強圧微動術はその効果効能が著しい反面、要訣をしっかり押さえて型を正確に行なわなければ確かな効果が得られないところがあります。
今回は施術者と被術者、そして第三者によって、姿勢や型の詳細等、様々な項目を互いにチェックし合い、そして被術者が身体で感じたことなどを施術者に伝えながら強圧微動術の稽古会を進行させていきました。
施術し合う前に参加者の掌を活性化すべく、熱鍼器を用いて手の中心である労宮(掌芯)に熱鍼法を施してから型の実践に入りました。
脚の4種の型については、各指のポジションに注意を払って手でしっかりホールドして強圧、そして微振動を発生させていきました。
腕の4種の型に関しては、凝集-レット・オフを活用して、ホールドする際の指の角度にも注意しながら実践し、また首の4種の型についてはヒーリング・タッチ等ヒーリング・アーツの基本メソッドを用いて、一つの型から次の型へと流れるように施術をし、また施術する際の姿勢についても参加者同士でチェックをし合いました。
テキストに記載されている型どおりに行なっただけではなかなか思うようにいかないところがありますが、ヒーリング・アーツの各種メソッドである、ヒーリング・タッチ、ヒーリング・バランス等をしっかり用いて実践することにより身体内部に極めて微細な振動が起こり、かつ全身に作用が及ぼされていくのを施術者、被術者ともに再確認することができた稽古会となりました。
強圧微動術を研鑽する場合、独力では限界が感じられる部分も有るため、このようにある程度習熟した人達が集まった場所において相対練修を行なうことは、術の熟達をスピーディーに促進させることができる貴重な機会であることを強く感じました。
強圧微動術を講習会で学んだ後、ご家族の方や、友人知人の方に施術する機会がある方もいらっしゃると思いますが、分からないことや疑問点等が生じたとき、このような指導、研鑽の場を大いに活用して更なる熟達を遂げていっていただけたらと思っています。
神奈川樂会では、今後も折を観て強圧微動術の指導、研鑽の場を設けていきたいと考えていますので、是非ともお気軽にご参加ください。