神奈川樂会 ご報告(2018.4.22開催)

文/平川晋一

2018年4月22日(日)、横浜にて神奈川樂会を開催いたしました。

今回は参加者が皆ヒーリング・アーツの基礎的な部分を修得していたため、実践内容の一部を変更して稽古会を進めていきました。

 

高木一行先生が1990年代、ITI(インナー・テクノロジー・インスティテュート)時代に伝授されたメソッドの中に「基本操法」という身体操法がありました。

この「基本操法」は、仰向けの状態で脚を伸ばしたまま、足首を曲げ、伸ばしたり、外側に開いたり、内側に閉じたりする運動法で、第1動作から第10動作まで10種類の型があります。

 

今回のヒーリング・アーツ稽古会はこの「基本操法」の型の確認と基本姿勢からの動きの中にヒーリング・アーツの要訣を取り入れたらどのような効果が現れるのかを参加者全員で検証していきました。

第1動作から順番に型を実践していきましたが、その効果には大変著しいものがありました。

 

まず動作における緊張と弛緩の幅が大変大きいため、リラクゼーション効果には非常に高いものがありました。

そして日常生活においてほとんど使わない筋肉を、呼吸の速度を利用しながら緊張させ、弛緩させることにより、身体の弾力を失った部分が調整され、活力が全身に漲ってきました。

身体の各種ヒーリング・ポイントをヒーリング・タッチで触れ合い、覚醒させていくと、「基本操法」の動作の質が変わり、実践しづらかった動きが滑らかに行なえるようになるなど、さまざまな感想があがりました。

(感想1)逆腹式呼吸を行なう操法では、息を下腹部に押しつける時、意識が前面にあると息が降りていかなかったが、ヒーリング・ポイントを結ぶ体側のラインを意識すると、呼吸を遮るものが取り払われ、腰腹に力が集約するのが感じられた。

(感想2)脚のヒーリング・ポイントを意識して基本操法を実践すると、身体が伸びやかに緊張し、楽に動作を行なうことができた。

 

この「基本操法」は力を用いず、全身の筋肉を和らげて無理なく一つ一つの動作を行なうため、女性や高齢者でも実践することができると謳われています。

<神奈川樂会>では今後も折をみて、この「基本操法」を稽古の内容に取り入れていきたいと思っています。